原題 | Corro da te |
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製作年 | 2022 |
製作国 | イタリア |
監督 | リッカルド・ミラーニ |
脚本 | フリオ・アンドレオッティ、 ジュリア・カレンダ、 リッカルド・ミラーニ |
音楽 | ピエルニコラ・ディ・ムーロ |
出演 | ピエルフランチェスコ・ファビーノ、 ミリアム・レオーネ、 ピエトロ・セルモンティ、 バネッサ・スカレーラ、 ピラール・フォリアティ、 アンドレア・ペンナッキ |
フランスのオリジナル版『パリ、嘘つきな恋』は純愛を描いていたが、イタリア版は純愛とは程遠い伊達男の “賭け” を描く。
主人公、ジャンニにとって女性は賭け事の対象だ。
賭けで男友達に勝つためには、偽名も使うし何だってする。
部下から提案を受けても拒絶し、頭の片隅にも無かった「車いすの女性を自社広告に使う」ことだって辞さない。
だから、車椅子の女性に好意を抱いても、いつでも他の女性と寝る。
そう、それがイタリアの伊達男だから。
賭けにはいつも勝たなければならない。
そのためには何だってする。
車椅子の男性を演じることも、部屋を水没させることも辞さない。
でも本当に好きだと気付いた時、自分が取り返しのつかないことをしていると気付く。(遅い!)
そして案の定、彼女の疑いは確信へと変わり、足元から崩れ去る。
コメディだが、そのコンセプト自体はあまり笑えない。
だから最期にジャンニを赦すキアラは、きっと本当の女神に違いない。