原題 | Dreamin’ Wild |
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製作年 | 2022 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ビル・ポーラッド |
脚本 | ビル・ポーラッド |
音楽 | ドニー・エマーソン、 レオポルド・ロス |
出演 | ケイシー・アフレック、 ズーイー・デシャネル、 ウォルトン・ゴギンズ、 クリス・メッシーナ、 ボー・ブリッジス |
ザ・ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンを描いた『ラブ&マーシー』を監督したビル・ポーラッド。
2作目も実話に基づき音楽映画を手がけました。
どちらもミュージシャンの “苦悩” を描いていますが、メガヒットしたブライアン・ウィルソンに対し、こちらは売れない期間が長すぎたほとんど無名の兄弟バンド。
だから主人公は夢を追いかけるのではなく、長いブランクの後、突然夢の実現を強制されて困惑する。
普通のサクセスストーリーなら悪役の誰かが阻害しようとするが、この映画は全員が主人公を応援している。
それなのに、主人公は思い悩んで前に進めない。
純粋なサクセスストーリーとして描けたにもかかわらず、監督はそうしなかった。
“何十年も忘れ去られていた” 主人公の気持ちは痛いほど分かるし、脚光を浴び始めた後の現実もきっとそうだったはず。
だからこの映画は少し重苦しいが、きっとそれが本当の人生というものなのでしょう。