原題 | Esperando a Dali |
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製作年 | 2023 |
製作国 | スペイン |
監督 | デヴィッド・プジョル |
脚本 | デヴィッド・プジョル |
音楽 | パスカル・コメラーデ |
出演 | ホセ・ガルシア、 イバン・マサゲ、 クララ・ポンソ、 ポル・ロペス、 ニコラ・カザレ |
最先端技術を駆使した伝説のレストラン「エル・ブリ」のドキュメンタリー、そしてサルバドール・ダリに関するドキュメンタリーを監督したことのあるデヴィッド・プジョルが、今度は2つを掛け合わせて映画を作りました。
実際にプジョル監督は、「ダリもソレル(エル・ブリの元支配人)は同じ地域で、とても近くに住んでいました。だから、もしダリがエル・ブリに食事に行ったら、彼はきっと楽しんだでしょう。それが私の出発点でした。」と語っています。
ストーリーはダリの絵画のごとく不思議な世界観。
そして登場人物も皆、ダリに負けず劣らず変わっている。
モデルとなったエル・ブリの元支配人ソレルも、監督曰く「驚くべき狂人」だったそう。
ある日はローリング・ストーンズのTシャツを着たアメリカ人女性、次の日は本物の王様、次の日は漁師、というように、誰をも平等に受け入れたそう。
それはダリも一緒で、多様なゲストを自分のテーブルに招き、だらしないヒッピーを堅苦しい貴族の隣に座らせることが多かったというエピソードも。
2人は会ったこともないそうですが、フランスに接するカダケスという小さな町はフランコの圧政下でも外国人が多く出入りし、自由を謳歌していたという土地柄。
だからその地に住んでいた2人も、とてもオープンな性格だったのかもしれません。
そんな2人にインスピレーションを受け、風変わりな映画を作ってしまいました。
ちなみに、ここに出てくる手の込んだ料理は、エル・ブリで実際に見た料理を参考にしているそうです。
あと、デヴィッド・プジョル監督を調べていたら、なんと『イ・チャンドン アイロニーの芸術』の編集者でした。
ドキュメンタリー監督だけあって、アジアを代表する映画監督のドキュメンタリー映画にも携わっていたんですね。