原題 | EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME |
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製作年 | 2021 |
製作国 | 日本 |
監督 | 庵野秀明(総監督)、鶴巻和哉、中山勝一、 前田真宏 |
脚本 | 庵野秀明 |
撮影 | 福士享 |
出演 |
観ていなかった4つの劇場版をWOWOWで一気見👀
Q からの突然すぎる新展開と、見慣れない今風の画質に腰を抜かす。
ストーリーが更に難解になっているけど、そこからどうやって回収するんだ?
と思いきや、散らかし放題だった宿題をラスト1時間で全部回収!
絶対無理と思いましたが、25年も掛けてやりきった庵野監督お見事😃
そして、碇ユイの血を唯一受け継ぐ主人公をサポートするために、真希波を登場させた意味に納得😶
エヴァンゲリオンとはなんだったのか?
90年代半ば、バブル崩壊後の閉塞的な社会。
“退廃的な近未来” や “理想的な現実” を舞台としていたロボットアニメが子供たちに訴えかけるものが徐々に薄れ始め、存在意義が変わろうとしていた時代。
社会的・世代的不安を背景に、当時の社会、世代、心情を反映した異色のロボットアニメが革命的に現れた。
それは必然的に子供向けロボットアニメという範疇に留まらず、社会現象となった。
未来を見通せない子供たちが、否応なく大人になる14歳(中二病の時期)が主人公。
宗教的なモチーフは「暗黙の社会ルール」を想起させ、”使途” と呼ばれる得体のしれない敵は “不安” や “見通せない未来”、”社会の押しつけ” の比喩にも思える。
身勝手な大人達の失敗のツケが、10代の肩と未来に重くのしかかっている。
90年代とは本当にそんな時代だったんだと思う。(当時私も10代でした)
だからエヴァンゲリオンとは少年の成長物語でも勧善懲悪でもなく、ひたすら “世の中の理不尽” と物理的・メンタル的に闘い続けなくてはならない若者の姿を延々と描き続けたんだと思っています。
製作会社や権利で紆余曲折がありながら、作り続けて完結させた庵野監督には本当に頭がさがります。
きっとアニメ(虚構)から実写(リアル)に変わるラストは、そんな庵野監督自身の変化も投影したのでしょう。
https://x.com/cinematographjp/status/1703332531658211393?s=20