フィガロに恋して

原題 Falling for Figaro
製作年 2020
製作国 オーストラリア・アメリカ・イギリス
監督 ベン・リューイン
脚本 ベン・リューイン、 アレン・パルマー
撮影 ニック・ローソン
出演 ダニエル・マクドナルド、 ヒュー・スキナー、 シャザド・ラティフ、 ビッキー・ペッパーダイン、 ゲイリー・ルイス

恋もキャリアも投げ捨て私は今からオペラ歌手に!
美男/美女は出てこない安定のイギリスコメディ📽️
アマチュアから一夜でオペラ歌手になった男性の実話を描いた『ワンチャンス』の女性版。
声楽の素晴らしさも分かって、気軽に観られる作品です🙂

主人公は恋よりも仕事よりもオペラが好き。
資産運用会社で昇進し続けるスキルも凄いが、今からオペラ歌手になるという思い込みも凄い。
どちらがどこまで本当なのか分からないが、彼女はオペラ歌手を選択する。
普通その選択をする人は、遊んで暮らせる十分な資産を既に築いているか、路上生活者になる覚悟があるかのどちらかでしょう。
たぶん彼女は、、、どっちでもない気がします。

ストーリーの詳細はさておき、この映画の主人公を見て傷つく人はいるでしょうか?
誰もいません。
“普通の人” と “普通でない人” の境界に立っている人間が、荒唐無稽な夢を追って頑張る姿はそれだけで素晴らしい。
むしろチャーミングでありさえする。
そしてラブコメに逃げようとせず、夢を追うことに注力したストーリーに共感します。

そう言えば、フィガロと言えば “結婚” だけど、コンテストで歌われるのはなぜか「セビリアの理髪師」。
「フィガロの結婚」の姉妹作で登場人物も一緒だとか。
それは良いとして、ラストの楽曲は「ドン・ジョヴァンニ」。
ストーリー&登場人物と合っていない選択に頭が??

でも気軽に見られて楽しいサクセスコメディでした🙂

https://twitter.com/cinematographjp/status/1614898495647002624?s=20

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