原題 | From Here to Eternity |
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製作年 | 1953 |
製作国 | アメリカ |
監督 | フレッド・ジンネマン |
脚本 | ダニエル・タラダッシュ |
音楽 | ジョージ・ダニング、 モリス・ストロフ |
出演 | バート・ランカスター、 モンゴメリー・クリフト、 デボラ・カー、 フランク・シナトラ、 ドナ・リード、 アーネスト・ボーグナイン、 フィリップ・オーバー |
昔、久世光彦がある雑誌でこの映画を紹介していた記事を読み、ずっと観たいと思っていた作品でした。
1954年のアカデミー賞で作品賞を含む8部門を受賞した名作です。
第二次大戦前、緩み切ったアメリカ軍内部を舞台に、正義感によって人生を狂わせていく人たちを描く。
哀しい物語だとは聞いていましたが、あまりにも救いがなく、映画全体を通じて喜びの瞬間よりも悲劇の時間の方がずっと長い印象でした。
時代背景がそうさせたのかもしれませんが、もしかしたら原作者のジェームズ・ジョーンズは “人” に希望を見出していなかったのかもしれません。
俳優の個性も、演技も、演出も、展開も良くて、映画の出来としては本当に素晴らしい。
それでもやはり、こういう時代だからこそ、少しでも希望の光を見たかったという思いが尽きません。