グラディエーター

原題 Gladiator
製作年 2000
製作国 アメリカ
監督 リドリー・スコット
脚本 デヴィッド・フランゾーニ、 ジョン・ローガン、 ウィリアム・ニコルソン
音楽 ハンス・ジマー、 クラウス・バデルト、 リサ・ジェラルド
出演 ラッセル・クロウ、 ホアキン・フェニックス、 コニー・ニールセン、 オリヴァー・リード、 デレク・ジャコビ、 ジャイモン・フンスー、 リチャード・ハリス

アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など5部門を制した “コロッセオ映画” の娯楽傑作。
コロッセオを舞台とした映画はアカデミー11部門を制した『ベン・ハー』や、翌1960年の『スパルタカス』が有名だが、壮大な舞台に負けない魅力的なストーリーを作り上げることができず、それ以外の大作は評判が芳しくない。そのせいもあって、40年近くこの手の映画は作られていませんでした。
それがリドリー・スコット監督の手によって、観るものを魅了する一大娯楽作として “コロッセオ映画” が復活を遂げます。
ストーリーはド直球に “陰謀に巻き込まれた勇者の復讐劇”。それなのに面白い!
恐らくド直球すぎて脚本賞が獲れなかったのかもしれませんが、並の脚本なら “舞台負け” していたはずで、個人的には脚本が勝たせた映画だと思っています。
(ちなみにこの年の脚本賞は『あの頃ペニー・レインと』のキャメロン・クロウ)

他の要素としては、ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの存在感と対比が素晴らしい。
共にシンプルな役柄ですが、美形ではないラッセル・クロウの泥臭さと、後の『ジョーカー』を彷彿とさせるホアキン・フェニックスの “小者的残虐さ” が、この映画と非常にマッチしているのです。
戦闘シーンもちょうど良い特殊効果で、人間以外は虎1匹で十分です。
グラディエーターⅡ』は特殊効果満載でヒヒ、サイ、サメと動物園&水族館状態。あれでは興覚めですよね。

こういう映画がなぜ他にも作られないのか?
歴史スペクタクルであり、アクションがあり、”ちょうどよい” ドラマがあり、魅力的な登場人物の映画です。
実は易しそうで難しく、恐らく半分は失敗するでしょう。なぜなら、スペクタクルに負けないアクションやストーリーを盛り込もうとしてバランスを崩すからです。
または、有名俳優を起用したが、はまり切っていないとかでしょうか。
映像に凝り過ぎたアクションシーンだとか、盛り込み過ぎて展開やテンポが速くなり消化不良になるとか、思いつく映画は確かにあります。
『グラディエーター』はそのバランスをハイレベルで絶妙に保ち、最後まで駆け抜けます。
だから面白いのです。

 

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