リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界

原題 Lee
製作年 2023
製作国 イギリス
監督 エレン・クラス
脚本 リズ・ハンナ、 マリオン・ヒューム、 ジョン・コリー
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 ケイト・ウィンスレット、 アンディ・サムバーグ、 アレクサンダー・スカルスガルド、 マリオン・コティヤール、 ジョシュ・オコナー、 アンドレア・ライズボロー、 ノエミ・メルラン

どうして報道写真家になったのか?
この映画の重要ポイントのはずですが、そのきっかけは良く分かりませんでした。
それでもリー・ミラーは戦場に足を運び、目とカメラで現実を捉えます。
そしてダッハウ収容所を報道した最初のジャーナリストとなった。
その数々の写真を通して、我々はリー・ミラーという人物を覗き見る。

写真家リー・ミラーの伝記映画ですが、彼女の生い立ちや人間性があまり知られていないせいか、リー・ミラーを深く知る映画にはなっておらず、ケイト・ウィンスレットの演技を深く知る映画になっています。
彼女について知ったことと言えば、「得意なのは酒とセックスと写真」「少女時代に性被害にあった」「報道写真について子供に何も語らなかった」という3つしかありません。
それ以外は彼女の2度目の結婚と従軍記者時代を描いているだけで、ラストで見せる “映画の魔法” は3つ目の知識を得る手段に過ぎません。
果たして、本当のリー・ミラーとはどういう人物だったのでしょうか?
我々が観たのはリー・ミラーなのか、ケイト・ウィンスレットの熱演なのか、どちらだったのでしょうか?

恐らくは、これが初監督だったエレン・クラスの熱意がシリアスに寄り過ぎたせいかもしれません。
リー・ミラーは元モデルであり、元マン・レイの愛人であり、ヴォーグの写真家として活躍したファッションフォトグラファーであり、芸術家であり、もっと多面的な人物だったと推測しますが、ケイト・ウィンスレット演ずるリー・ミラーは終始不満気で、本心をほとんど見せません。
また、報道写真家としての彼女の行動と功績がメインでだったので、戦争以外での人生の転機や、人生に影響を及ぼした出来事をもう少し描いて欲しかった。

非常に豪華な出演陣でしたが、マリオン・コティヤールなど少しもったいない使い方でしたね。
なお、ノエミ・エマニュエル・メルランは、今回も初っ端からトップレスでした。

 

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