| 原題 | Mulholland Drive |
|---|---|
| 製作年 | 2001 |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督 | デイヴィッド・リンチ |
| 脚本 | デイヴィッド・リンチ |
| 音楽 | アンジェロ・バダラメンティ |
| 出演 | ナオミ・ワッツ、 ローラ・ハリング、 ジャスティン・セロー、 アン・ミラー、 ダン・ヘダヤ、 ロバート・フォスター、 パトリック・フィッシュラー |
間違いなくデイヴィッド・リンチ監督の最高傑作でしょう。
『エレファント・マン』も良かったが、やはりデイヴィッド・リンチはヒューマニズムではなくサイコサスペンスで生きてきた監督です。
途中ここに至るまで良く分からない映画も作りましたが、この映画の怪しさと美しさと難解さとグイグイ観客を惹き込む不可思議なストーリーは、映画の世界における一流の娯楽であり芸術です。
デイヴィッド・リンチは現実と非現実の境界を行き来しながら、2つの世界の裂け目に潜む正確には表現できない悪夢のような場面を、いとも簡単に可視化してしまう魔術師です。
これまでは破綻しそうなストーリーを無理に完結させようとして後半失速しましたが、今回は後半の謎解きが謎解きになっておらず、謎は謎のままラストまで駆け抜ける。
その潔(いさぎよ)さと疾走感が心地よい。
本来、芸術とは言語化できず、理解よりも体感して解釈すべきもの。
この映画は、そんな映画なんだと思います。
もしかしたら、これまでのデイヴィッド・リンチ監督の映画にも主演男優は不要だったのかもしれません。
それくらい、古典的ハリウッドの快活な女優と豊満な女優を象徴するナオミ・ワッツとローラ・ハリングのコンビが最高です。
まさか、ジェットガール(映画『タンク・ガール』のナオミ・ワッツ)がここまで大出世し、ハリウッドを代表する女優になるとは思いませんでした。
