原題 | Never Let Me Go |
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製作年 | 2010 |
製作国 | イギリス・アメリカ |
監督 | マーク・ロマネク |
脚本 | アレックス・ガーランド |
音楽 | レイチェル・ポートマン |
出演 | キャリー・マリガン、 アンドリュー・ガーフィールド、 キーラ・ナイトレイ、 シャーロット・ランプリング、 サリー・ホーキンス、 ナタリー・リシャール |
ノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロの名作を映画化。
恐らく原作を読んでいなければ、この映画はチンプンカンプン。
描かれている風変わりな世界は小説で読んでも最初は良く分からず、徐々に全体が見えてくる。
映画も完全に小説をベースとしているので、冒頭で背景の説明は一切ない。
それなのに映画のスピードで突っ走ったら、原作を読んでいない人は誰も着いていけないだろう。
だが、原作が好きな人にとっては、映像化してくれただけでもありがたい。
配役は少し微妙だけど間違ってはいないし、「子役が皆 大人の俳優に似ている」という、どうでも良い驚きもある。(キャリー・マリガンのキャシーは良い!)
でも何度も言うが、400ページ超の小説は読みながら「この先どうなるんだろう?」という楽しみがあるが、映画はあっという間に結末を迎えてしまう。
果たして原作を読んでいない人は、この映画を観て何を感じるのだろう?
とはいえ繰り返しになるが、原作が好きな人にとっては映像化してくれただけでもありがたく、あのラストシーンで泣けるのです。