原題 | Road to Boston |
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製作年 | 2023 |
製作国 | 韓国 |
監督 | カン・ジェギュ |
脚本 | カン・ジェギュ |
音楽 | イ・ドンジュン |
出演 | イム・シワン、 ハ・ジョンウ、 ペ・ソンウ、 キム・サンホ、 パク・ウンビン、 チェ・ギュファン、 モーガン・ブラッドリー |
かつて韓国がボストンマラソンを席巻していた時代があった。
元を辿ると、指導者にはオリンピックを自国代表で出場できなかったという経歴があった。
その2つを繋げ合わせ、ナショナリズム的要素を前面に出したサクセスストーリーに仕上げた作品。
スポーツとナショナリズムは相性がいい。
それは現実社会では当たり前で、映画でもそれは変わらない。
そしてスポーツ映画といえば、必ずライバルや敵チームがいることで盛り上がる。
でも、この映画にはそれが存在しない。
ライバル不在でも成り立つということは、これは「恐るべき自己鍛錬と成長の物語なのか?」というと、主人公は普通の青年に見える。
となると、この映画はスポーツ映画ではなく、単なるナショナリズムの映画ではないのか?という疑問が湧いてしまう。
もちろん、スポーツ映画でありサクセスストーリーなのですが、重要な要素が欠けていて、それをナショナリズムで埋め合わせしているのかもしれません。
あと、学生時代にハーフ1時間9分台、フル2時間30分台で走った経験から言うと、主人公のランニングシーンは許せますが、同じボストンマラソンのレースに出ていた元銅メダリストのコーチ友人は絶対に走れる体ではありません。