原題 | Seabiscuit |
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製作年 | 2003 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ゲイリー・ロス |
脚本 | ゲイリー・ロス |
音楽 | ランディ・ニューマン |
出演 | トビー・マグワイア、 ジェフ・ブリッジス、 クリス・クーパー、 エリザベス・バンクス、 ゲイリー・スティーヴンス、 ウィリアム・H・メイシー |
最近、似たような映画を観た。「ドリーム・ホース」だ。
この「シービスケット」も2度目の映画化だし、80年代の「チャンピオンズ」や「ファーラップ」、最近だと女性騎手を描いた「ライド・ライク・ア・ガール」など、競走馬を描いた映画は古今東西これまでも作られてきた。
馬に対して今一つ愛着は湧かないが、競馬を舞台にした映画は「動物映画+スポーツ映画」の要素があり、”感動させます” 映画の王道なのでしょう。
これはゴールじゃない。ゴールは未来にある。彼が連れて行ってくれる。
この映画の時代背景は大恐慌時代。
映画製作当時を描いた他の競馬映画とは異なり、歴史に残る困難な時代を舞台にしている。
それによってノスタルジーを誘いつつ、どん底の時代の寵児となった当時の熱狂的な雰囲気も味方につけていたようなので、”民衆の熱狂” という辺りがもっと描かれると良かったかもしれません。
でも “弱小が強豪を倒す” というスポーツ映画の定番はいかんなく発揮されているし、”最後に勝者となる” だけではなく、栄光を掴みながら挫折し、また這い上がるという紆余曲折も含んでいる。
そして、監督のゲイリー・ロスに、トビー・マグワイア、 ジェフ・ブリッジス、 クリス・クーパー という華は無いが実力のある俳優を揃え、王道を行くジャンルとストーリーであれば観客の心を掴まないはずは無い。
ということで、きっとこの映画は「競馬映画の名作」として今後も永く語り継がれるでしょう。