シークレット・サンシャイン

原題 밀양/Secret Sunshine
製作年 2007
製作国 韓国
監督 イ・チャンドン
脚本 イ・チャンドン
音楽 クリスチャン・バッソ
出演 チョン・ドヨン、 ソン・ガンホ、 チョ・ヨンジン、 キム・ジョンス、 イ・ソンミン、 チャン・ヘジン

イ・チャンドン監督
オアシス』に続き強烈な映画…🎬

不貞を働く夫、赦す妻、突き放す弟、好意を寄せる男、見栄を張る主人公、犯罪に手を染める男、そして宗教。
ありとあらゆる人間の “欺瞞” に満ち溢れ、本当に真実と思える感情は “悲しみ” しかない。
普通の映画は細い糸が徐々に縒り合わされて最後は1本になるが、この映画は1本の太い糸が徐々に解けてバラバラになる。

今回も主人公の行動が常に危なっかしく、観ていて痛々しい😢
複雑な性格なのではなく、様々なことをきっかけに変化していく。

だから逆に掴みどころが無く、誰も助けることができない。

いつもながら イ・チャンドン監督は削ぎ落した技法で “社会と人” を抉(えぐ)るように描く。
観客を意識せず、薄めず、不要なものを付け足すこともせず、娯楽作でも芸術志向でも愛好家向けでもなく、社会的かつ人間的で尖った作品を撮り続ける姿勢が心に刺さります。
悲しみと赦しの本質を描いた世界の数々の作品の中でもトップクラスで、彼の作品の中でも一番だと思います。

https://x.com/cinematographjp/status/1912792371999179092

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