| 原題 | Silver Linings Playbook |
|---|---|
| 製作年 | 2012 |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督 | デヴィッド・O・ラッセル |
| 脚本 | デヴィッド・O・ラッセル |
| 音楽 | ダニー・エルフマン |
| 出演 | ブラッドリー・クーパー、 ジェニファー・ローレンス、 ロバート・デ・ニーロ、 ジャッキー・ウィーヴァー、 クリス・タッカー、 アヌパム・カー、 ジュリア・スタイルズ |
これはリアル版『パンチドランク・ラブ』。
どちらも社会にうまく適応できない男女が互いを救済し、愛を深めていく作品です。
ただし、”ポール・トーマス・アンダーソン” ワールド全開で不穏とコミカルに振り切った『パンチドランク・ラブ』に対し、こちらはリアリティを持ち込んだ分、逆に映画的な都合の良さが目に付いてしまう。
それでも精神的に壊れて痛々しいパットとティファニーに対し、”何とかしてあげたいよね” と応援したい気持ちにさせてくれる。
人生はいろんな方法で人を傷つける。
誰だってクレージーな部分はあるだろ?
みんなに助けてもらって僕は本当に幸運な男だ。
本能的で極端な行動は自己防衛の証。
攻撃の意図はなく、自分を防御したいだけ。
でも他人にとっては大迷惑。
そんな社会に適応できない2人が互いに接することで自己防衛の殻を少しずつ破り、他者と歩調を合わせようと奮闘する様子をダンスに例える。
主演のジェニファー・ローレンスはこの作品で史上2番目の若さでアカデミー主演女優賞を受賞。
これは『ウィンターズ・ボーン』で10代にしてアカデミー主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスへの今後の期待値込みの受賞と見ています。
また、監督のデヴィッド・O・ラッセルは前作『ザ・ファイター』でクリスチャン・ベールとメリッサ・レオを助演男優賞/助演女優賞に導いたのに続き、連続してアカデミー俳優を生み出しました。
次作の『アメリカン・ハッスル』は無冠に終わりましたが10部門にノミネートされるなど、この時期のラッセル監督はとにかく賞レースに強い監督でした。
その要因は、「俳優がぶつかり合う演技を最大限に引き出す」から。
俳優のパワーをすごく感じる作品作りに長けた監督ですが、実はそれを生み出す裏では非常に高圧的なパワーハラスメントを行っています。
昔からそのパワハラ気質が問題視されているものの決定的な問題には至っておらず、『アムステルダム』では有名俳優たちがこぞって出演するなど、今なお “映画に出る価値のある監督” とみなされているようです。
なお、原題の “Silver Linings Playbook” とは、「好転のための作戦書」みたいな意味で、要約すると「希望の手順書」的な意味になるかもしれません。
邦題は “Playbook” を訳していないので、良く分かりませんでした。
