| 原題 | Tacones lejanos |
|---|---|
| 製作年 | 1991 |
| 製作国 | スペイン |
| 監督 | ペドロ・アルモドバル |
| 脚本 | ペドロ・アルモドバル |
| 音楽 | 坂本龍一 |
| 出演 | ビクトリア・アブリル、 マリサ・パレデス、 ミゲル・ボゼ、 フェオドール・アトキン、 ミリアム・ディアス=アロカ、 ハビエル・バルデム |
ペドロ・アルモドバル監督が初めて母娘の葛藤を描いた作品で、後の『ボルベール』『ジュリエッタ』『パラレル・マザーズ』へと繋がるルーツと言えるかもしれません。
娘は幼少期のトラウマを抱え、母は娘を置き去りにした悔恨を抱え、父は事故死している。
アルモドバル映画には “狂騒コメディ” 、”女性を描いた人間ドラマ”、”純粋なサスペンス” 、”自伝” という4つのテーマがあるが、テーマ別に見ると設定はほとんど一緒です。
この映画のテーマはもちろん2番目で、「主人公は子供の頃のトラウマ」があり、「親子が別離 or 子が死去」しており、「父は早い段階で不在」という設定があり、そのベースが出来たのがこの作品なのです。
その設定を踏まえた上で、アルモドバル監督は驚きの仕掛けを施した複雑なストーリーを作り上げます。
この映画でもアルモドバルらしい演出で、予測不可能な展開が待ち受けています。
“鮮やかな色彩” と “完璧な構図” はますます精度を上げ、ラストは悲しみの中に「なぜこのタイトルなのか」判明する美しい一瞬が待ち受けています。
デビュー以降、”狂騒の三部作” を経て試行錯誤を繰り返し、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』で国外に認められ、ようやく方向性とスタイルが確立されてきた感があります。
4つのテーマの中で、やはり “女性を描いた人間ドラマ” こそが、アルモドバル監督の “コア” で、これはそのルーツとなる作品でした。
そして音楽は何と坂本龍一が担当していますが、アルモドバル監督とどういう繋がりがあったのでしょうか。
スペインの歌謡曲などもあるのに、なぜ坂本龍一なのでしょう??
作品内では良さが分かりませんでしたが、公式サイトのピアノを聞くと坂本龍一っぽい旋律の美しさでした。
https://www.youtube.com/watch?v=jB1KX-jXthg
