縞模様のパジャマの少年

原題 The Boy in the Striped Pyjamas
製作年 2008
製作国 イギリス
監督 マーク・ハーマン
脚本 マーク・ハーマン
撮影 ブノワ・ドゥローム
出演 エイサ・バターフィールド、 ジャック・スキャンロン、 アンバー・ビーティー、 デヴィッド・シューリス、 ヴェラ・ファーミガ、 リチャード・ジョンソン、 シーラ・ハンコック、 ルパート・フレンド

僕は独りぼっちじゃない
だって農場に友達がいるんだ
でもそこにいる人たちは
なぜか皆パジャマを着てるんだ

子供の前では真実を覆い隠す大人の矛盾😶
一つの家庭を通して戦争の心理、命令に抗えない恐ろしさ、人間の愚かさ、悲劇を描く。

子供の無邪気さは、時に残酷な結果に繋がることもある。
という単純な話ではなく、”すぐ傍に戦争がある生活” は間違いなく異常だが、”大人も子供も当事者にはそれが分かっていない” という恐ろしさが映画の核なんだと思います。
そして、ナチスとユダヤ、つまり “殺戮者と被害者” を隔てるものは実は何もなかったのだと再認識する。
ナチスが作り出した鉄条網には何の意味も無く、だから少年は軽く飛び越えてしまった。
本来、そこに境界などあるはずないから。

マーク・ハーマン監督では「ブラス!」が大好きな作品ですが、この映画も丁寧でシンプルな構成、感情豊かな映像で、冒頭から見入ってしまいました🙂

観る前にネタバレを踏んでしまったので、残念ながら感情を揺さぶられることなく終わってしまいましたが、これは絶対にストーリーを知らずに観た方が良い映画です📽️

https://twitter.com/cinematographjp/status/1603669899515396096?s=20

the-boy-in-the-striped-pyjamas1