原題 | The Iron Claw |
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製作年 | 2023 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ショーン・ダーキン |
脚本 | ショーン・ダーキン |
音楽 | リチャード・リード・パリー |
出演 | ザック・エフロン、 ジェレミー・アレン・ホワイト、 ハリス・ディキンソン、 モーラ・ティアニー、 スタンリー・シモンズ、 ホルト・マッキャラニー、 リリー・ジェームズ |
プロレスのことは良く理解できないが、この主人公の苦悩は良く理解できる。
でもこの家族は果たして「呪われた一家」なのだろうか?
ここで描かれている事故や死は映画では日常的だし、子供からしてみれば強権的な親父は確かに不幸だが、呪われているわけではない。
だから純粋に「不幸に見舞われながら立ち直ろうとする家族」で良かったのかもしれない。
それを踏まえた上で、今度はプロレスが良く分からない。
純粋なスポーツではないプロレスにおけるチャンピオンや栄光とは何なのか?
どうすれば一番になれるのか?
その辺りが釈然とせず、「大変なことは分かるが、どれくらい大変だか分からない」状態になる。
そして4兄弟(実際は5人いたそうですが…)それぞれの精神的な成長を期待するも、そういう点はあまり描かれず “苦労” や “不幸” ばかり強調されている気がして今一つ感情移入できない。
力作だと分かるだけに、少し惜しいと思える作品でした。