アンジェントルメン

原題 The Ministry of Ungentlemanly Warfare
製作年 2024
製作国 アメリカ・イギリス・トルコ
監督 ガイ・リッチー
脚本 ガイ・リッチー、 ポール・タマシー、 エリック・ジョンソン、 アラッシュ・アメル
音楽 クリストファー・ベンステッド
出演 ヘンリー・カヴィル、 エイザ・ゴンザレス、 アラン・リッチソン、 アレックス・ペティファー、 バブス・オルサンモクン、 ヒーロー・ファインズ・ティフィン、 ヘンリー・ゴールディング、 ケイリー・エルウェス、 ロリー・キニア

2016年にようやく機密解除された「オペレーション・ポストマスター」という史実をベースに、ガイ・リッチー監督がアクション娯楽作として描く。
この作戦はジェームス・ボンドのモデルになったとも言われるガス・マーチ=フィリップスが指揮した非公式の軍事作戦で、劇中には007シリーズの原作者イアン・フレミングも登場します。(本人は亡くなっているので、もちろん他の人が演じてますが)

それにしても、娯楽作に振り切った時のガイ・リッチー監督作は面白い。
この映画はどんな映画かというと、ルールを守らない男の話です。
ルールを守らない映画は遠慮するけど、ルールを守らない男の映画となると話は別で、普通の戦争映画よりも死者が多く、銃を持った10人の兵士よりナイフ1本のマッチョの方が強く、必ずメンバーに頭が切れて銃の扱いが上手い美女が1人いて、計画はいつも問題が起こるが、すぐに立て直して乗り切るような映画は好きです。
また、タイトなデニム風ワンピースと見せかけたヘソ出しセパレートを着て、青空の下でマシンガンを放つ美女が出てくる映画も好きです。

伏線も謎解きも登場人物の成長も必要ありません。
オペレーションを乗り切れば物事はすべて解決し、登場人物は勝手に成長します。
ときどき登場人物たちの誰がどこにいるのか良く分かりませんが、彼らはちゃんと分かっているので問題ありません。
この映画の内容ですが、、、これ以上書くことは特にありません。

原題は「The Ministry of Ungentlemanly Warfare(非紳士的戦争省)」。
つまり「非紳士的戦争=ゲリラ戦」を指揮する国家機関という意味で、2021年の作品『ジェントルメン』にかけた題名なのかもしれませんが、むちゃくちゃ分かりづらいですよね?
それなら2023年の作品『オペレーション・フォーチュン』にかけて史実通りの「オペレーション・ポストマスター」の方が分かりやすいのですが、きっと製作者たちが誰も思いつかなかったのでしょう。

 

the-ministry-of-ungentlemanly-warfare1