原題 | The Next Three Days |
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製作年 | 2010 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ポール・ハギス |
脚本 | ポール・ハギス |
音楽 | ダニー・エルフマン |
出演 | ラッセル・クロウ、 エリザベス・バンクス、 リーアム・ニーソン、 オリヴィア・ワイルド、 タイ・シンプキンス、 ジェイソン・ベギー、 ブライアン・デネヒー |
しがない教師が妻の脱獄を画策し、無事ベネズエラへ脱出!
映画ならではの荒唐無稽なストーリーも、主人公がラッセル・クロウなら説得力がある。
それでも、このしがない教師が『グラディエーター』(もしくは『マスター・アンド・コマンダー』)と化すとき、かなりの違和感が拭えない…
しがない教師の妻は若干短気。
そして、刑務所に収監後も無邪気に見える。
いやいや、これは冤罪ではないのか?
オリジナルのフランス映画『すべて彼女のために』では冒頭で妻の無実が明らかにされているが、このリメイク版ではずっと曖昧なまま。
なぜ、敢えて曖昧にする?
もしこれが冤罪じゃないとしたら、しがない教師の涙ぐましい努力は何なのか?
グラディエーター(もしくはマスター・アンド・コマンダー)は何のために闘っていたのか?
監督は『クラッシュ(2004)』のポール・ハギス。
優れた脚本家ですが、監督作は初監督だった『クラッシュ』がピークで、その後は徐々に尻すぼみ感が否めない。