| 原題 | The Right Stuff |
|---|---|
| 製作年 | 1983 |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督 | フィリップ・カウフマン |
| 脚本 | フィリップ・カウフマン |
| 音楽 | ビル・コンティ |
| 出演 | サム・シェパード、 スコット・グレン、 フレッド・ウォード、 エド・ハリス、 デニス・クエイド、 ランス・ヘンリクセン、 チャールズ・フランク、 スコット・ポーリン、 パメラ・リード、 ヴェロニカ・カートライト、 バーバラ・ハーシー、 ジェフ・ゴールドブラム |
“命とプライドを懸けて空に挑む”
アメリカ発の有人宇宙飛行を目指したマーキュリー計画、および超音速飛行に挑んだパイロット達の挑戦をコミカルに描く。
事実に基づいた初の宇宙映画。数々の宇宙映画の先駆けにして金字塔!
パイロット1人1人の個性や家族にスポットライトを当て、宇宙よりも人間を中心に描いたドラマで、語りつくせないほど好きな映画です!
個人的には最も好きなアメリカ映画かもしれません。
監督はフィリップ・カウフマン。
ドン・シーゲルのSF映画のリメイク『SF/ボディ・スナッチャー 』が1979年にヒットした後、無名の1作を挟んで、いきなり『ライトスタッフ』『存在の耐えられない軽さ』というジャンルのまったく異なる2作品を手掛けますが、その後は尻すぼみ。
この2作を作れるのなら「もっと素晴らしい作品を残せたのでは?」と思ってしまいますが、そうならないのが映画界の難しいところ。
この作品は80年代に突然降って湧いたリアル宇宙映画で、この時代の前後に似たような作品は無く、1997年に『アポロ13』が登場するまでリアルな宇宙映画はこれ1作だと思います。
題名の “ライトスタッフ” とは “正しい資質” という意味。
映画は並行して2つの物語が描かれており、1つは音速飛行にチャレンジし続けたチャック・イェーガーを描く。
彼はジェット機で速さの限界に挑み、1947年に初めてマッハ1(=音速)の壁を破る。
その後も限界に挑み続け、1953年にマッハ2.44の世界記録を樹立。
超音速飛行に挑み続けたパイロット達はその後マーキュリー計画に参加していきますが、イェーガーは宇宙飛行に興味を持たず、宇宙史に名を残すことはありませんでした。
それでもこの映画はイェーガーにリスペクトを表し、彼だけの物語を映画に加えます。
ちなみにイェーガーは2012年に89歳ながらF-15に搭乗し、マッハ1以上の飛行に耐えたという超人で、最後まで超音速に捧げた人生でした。(さすがにこの時の操縦は別の現役パイロットです)
もう1つの物語はマーキュリー計画ですが、この映画の面白いところはシリアスに描かずコミカルさをふんだんに取り入れたところ。
実際はソ連に先を越され、無茶苦茶追い詰められた状況ですが、敢えてそう描かない。
マーキュリーセブンと呼ばれた7人の飛行士候補が切磋琢磨しつつ協力し合い、開発者とバチバチ戦い、史実通りに起きた数々の事件を面白おかしく描きながら宇宙への夢を実現する。
7人の中の主役はジョン・グレンです。
彼はメディア対応が非常に上手で、大衆が喜びそうなコメントをすらすら話すことができる。
その弁舌スキルを活かして彼は後に上院議員となり、1998年には77歳にしてスペースシャトルで2度目の宇宙飛行を実現。
これは今でも宇宙飛行の最年長記録で、クリント・イーストウッドの『スペース・カウボーイ』にアイデアを与えたとも言われています。
(『スペース・カウボーイ』の脚本はケン・カウフマンですが、フィリップ・カウフマンと血縁関係はありません)
ちなみに『トップガン マーヴェリック』では、エド・ハリス(ジョン・グレン役)の出演、無許可での超音速飛行、ミッシングマンフォーメーションなど、『ライト・スタッフ』に数々のオマージュを捧げていました。そのくらい、この映画は後世に影響を及ぼした作品です。
https://twitter.com/cinematographjp/status/1540246571140337665?s=20&t=1NbZs6xEhKOu7Xaf24KXpA
