原題 | Traffic |
製作年 | 2000 |
製作国 | アメリカ |
監督 | スティーヴン・ソダーバーグ |
脚本 | スティーヴン・ギャガン |
音楽 | クリフ・マルティネス |
出演 | マイケル・ダグラス、 ベニチオ・デル・トロ、 ドン・チードル、 ルイス・ガスマン、 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、 エイミー・アーヴィング、 エリカ・クリステンセン、 ジェイコブ・バルガス、 スティーヴン・バウアー、 ミゲル・フェラー、 デニス・クエイド |
未成年なら特に、アルコールよりドラッグを手に入れる方がずっと簡単だ。
アメリカを蝕む麻薬問題を、政治・警察組織、カルテル・流通組織、そして消費者という5つのプレーヤーを通じて描く。
バラバラだったピースがやがて一つの絵に収まることで、一見すると関係無かった人々が “麻薬” という存在ですべて繋がっているのだと分かる。
映画向けの飾った演出は抑えめにして各プレーヤーに起こる出来事を淡々と映すことで、観客はここで描かれている事は映画の世界ではなく “現実” なのだと知る。
そして、麻薬戦争に勝者は決して生まれず、問題自体も無くならず、あらゆる対策は根本解決にならず偽善的だということを改めて理解するのでしょう。
それにしても「ボーダーライン」シリーズといい、ベニチオ・デル・トロは麻薬がらみの危うい警察がハマり役で、今回も存在感は最高でした。
アカデミー助演男優賞を受賞したのも頷けます。