| 原題 | WALKABOUT |
|---|---|
| 製作年 | 1971 |
| 製作国 | イギリス・オーストラリア・アメリカ |
| 監督 | ニコラス・ローグ |
| 脚本 | エドワード・ボンド |
| 音楽 | ジョン・バリー |
| 出演 | ジェニー・アガター、 リュシアン・ジョン、 デヴィッド・ガルピリル、 ジョン・メイロン |
現実(文明)から非現実(プリミティブ)に 投げ出された姉弟
非現実の中で少年に出会い、 現実への帰還を目指す
現実と非現実が出会い、助け、心を交わす
束の間の平穏、心が揺れ、何かが崩れ去る
文明の衝突を描いた傑作!
圧倒的に美しく、何もかもが素晴らしい。
文明/自然
生/死
肉体/精神
安定/不安定
平穏/倒錯 …
大自然の圧倒的な美と過酷さの中で、 物語は “様々な境界線の尾根” を伝いながら進んでいく。
これは、とんでもない映画!
原作は’59年の「Walkabout」。
「華氏451」の撮影監督も務めたニコラス・ローグの初監督作。
原作小説では砂漠に投げ出される原因は飛行機事故だが、その描写はほとんどなく、いきなり砂漠生活が始まる。
映画では飛行機事故より非現実的な理由で砂漠に投げ出される。
なぜなら理由はどうでもよく、これは “現代における子供と社会の関係性” を例えた世界だからだ。
文明化は断絶を生み、親子関係も人間関係も粗くなり、社会的な生存競争はより厳しくなる。
異なる文化・思考との溝を埋めるためのコミュニケーションも、結局うまくいかない。
それでも否応なく、彼・彼女らは大人になっていく。
不思議なシチュエーションが何度も訪れるが、一体どうすることが正解だったのか?
いくら考えても答えは出てこない。
文明化がここまで進んでしまった現状では、恐らく答えは無いのだ。
https://twitter.com/cinematographjp/status/1546006502489526272?s=20&t=IcEpvFKV9EEU-jdsTxGEhQ
