ウィキッド ふたりの魔女

Wicked
製作年 2024
製作国 アメリカ
監督 ジョン・M・チュウ
脚本 ウィニー・ホルツマン、 デイナ・フォックス
音楽 ジョン・パウエル、 スティーヴン・シュワルツ
出演 シンシア・エリヴォ、 アリアナ・グランデ、 ジョナサン・ベイリー、 イーサン・スレイター、 ボーウェン・ヤン、 マリッサ・ボーディ、 ミシェル・ヨー、 ジェフ・ゴールドブラム、 ピーター・ディンクレイジ(声)

ジョン・M・チュウ監督の前作「イン・ザ・ハイツ」(大好きな映画!)はマイノリティにおけるNYコミュニティを描いた豪華なミュージカルでしたが、この映画でもその流れを踏襲し、歌・踊り・演技・ストーリー、そして俳優達の個性を前面に押し出した、見ていて楽しい作品に。
原作は「オズの魔法使い」ですが、映画の元となったのはブロードウェイ・ミュージカル「ウィキッド」。
だからミュージカル映画を得意とするジョン・M・チュウに白羽の矢が立ち、その期待を裏切らない出来栄えとなりました。

グリンダ(ガリンダ)は意地悪だけど頑張り屋。
見栄を張るのは自己肯定感ではなく向上心のため。
でも世間に歯向かう勇気も自信もない。

エルファバは虐げられた者のみが有する強さを持つ。
すべてはありのままの自分で、背伸びも委縮もしない。
世間の正しさよりも、自己の正義を信じる。

ではなぜ、「元は悪くなかった」西の悪い魔女エルファバはドロシーに殺されたのか?
それは続編で描かれるはずですが、できれば1本にまとめて欲しかったですね。

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