ワンダー 君は太陽

原題 Wonder
製作年 2017
製作国 アメリカ
監督 スティーブン・チョボスキー
脚本  ジャック・ソーン、 スティーヴン・コンラッド、 スティーブン・チョボスキー
音楽 マーセロ・ザーヴォス
出演 ジェイコブ・トレンブレイ、 ジュリア・ロバーツ、 オーウェン・ウィルソン、 イザベラ・ヴィドヴィッチ、 マンディ・パティンキン、 ダニエル・ローズ・ラッセル、 ノア・ジュープ

ウォールフラワー』や『ディア・エヴァン・ハンセン』など、問題を抱える少年ものの感動作を手掛け続けるスティーブン・チョボスキー監督の作品。
今回も彼の映画はとても気を使いつつバランスの取れた感動作に仕上がっています。
最近のハリウッドはこの手の映画を作ると “感動を狙いすぎ”、”現実はもっと厳しい” という批判が多いですが、周囲の人々にも焦点を当て、考えさせることに成功しています。

一方で、両親・姉・友人・教師など、ここまで環境に恵まれた少年は奇跡であり、現実はここまでの容姿でなくとも酷い扱いを受けている子供たちはたくさんいるでしょう。
「人を見た目で判断するな!」というメッセージを込めつつ、主人公は初対面の同級生の靴を見て「彼(彼女)はこういう人!」と決めつけます。
「もっと内面を見て!」というメッセージを込めつつ、イジメっ子の内面までは描かれません。
多くの周囲の同級生のサポートを得つつ、表彰されるのは主人公だけで、周囲もそんな主人公を褒めたたえます。
そういう意味で、やはりこの映画は良い意味でも悪い意味でも “ハッピー” な映画であり、”現実を映している”、”深く描かれている” とは言えないかもしれません。
それでも、この少年の勇気と英知とユーモアは映画として観るべきものがあり、何かを訴えかける力を持っています。

「人間を深くえぐった映画もいいけど、たまにはこういう心温まる映画もいいよね」 という意味で、これは最適な映画かもしれません。

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