| 原題 | Crin blanc |
|---|---|
| 製作年 | 1953 |
| 製作国 | フランス |
| 監督 | アルベール・ラモリス |
| 脚本 | アルベール・ラモリス |
| 音楽 | モーリス・ルルー |
| 出演 | アラン・エメリー、 ピエール・ベスティ、 ローラン・ロシュ、 パスカル・ラモリス |
デビュー作『小さなロバ、ビム』と同じく動物と子供の友情を描き、”追跡” と “逃走” という違いはありますが、最後は海で終わるところも一緒です。前回は「映画で常に虐げられる動物」ロバが相手役でしたが、今回は堂々とした白馬が相手です。ロバが白馬に進化したように、『小さなロバ、ビム』では “束縛からの解放” だった単純なストーリーが、“束縛から解放されるために世界から逃避する” という一歩進んだストーリーへと進化しました。また、ラモリス監督の信念である映像美も、自然や動物の動きを活かして進化しています。
大人の束縛から逃れたい子供、人間の束縛から逃れたい白馬。所有されること、支配されることすべてが悪いわけではありませんが、大人になりたくないと願う純粋な子供と、厳しくても自然の中で生きていたい白馬の思いは一致しています。しかし、彼らの望みが叶えられる地は世界に存在しないのでしょうか。少年と白馬は世界を離れて海に消えていきます。彼らはナレーション通り「いつまでも友達でいられる素晴らしい国」に辿り着いたのでしょうか? それとも波間に消えることで所有と支配から解放されたのでしょうか? 結末は誰にもわかりません。ただ、今の世界に “彼らが望む地” は無かったということなのでしょう。
