【監督】ペドロ・アルモドバル

スペインの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。 (Pedro Almodóvar Caballero、1949年9月25日 – )
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来歴
シウダー・レアル県カルサーダ・デ・カラトラーバで4人兄弟のひとりとして出生。
8歳のとき、両親から司祭になることを期待され、スペイン西部の町カセレスの寄宿学校に送られた。カセレスでは学校の近くにカルサーダにはなかった映画館があり、ここで初めて映画に触れた。後に「私が映画館から学んだものは、司祭から受けたものよりもはるかに真の教育となった」と述べている。神学校での性的虐待を描いた『バッド・エデュケーション』は、少年時代のアルモドバル自身の体験を基にした半自伝的映画である。

22歳のとき8mmカメラを購入し、1974年最初の短編映画を撮った。資金難に苦しみながらもカルメン・マウラらの助けを借りて1980年に自主制作した初の長編映画『ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち』は、4年にわたって深夜上映が続くほどのカルト的人気を博し、予算の7倍の興行収入を叩き出した。

初期から中期はその独特なストーリーと世界観、強烈な色彩感覚などから国内外で熱狂的なファンを獲得し、7本目の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(1987年)でヴェネツィア国際映画祭脚本賞を受賞、アカデミー外国語映画賞にノミネートされるなど、世界に名を知られる存在となった。

1999年の『オール・アバウト・マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督賞やアカデミー外国語映画賞をはじめ多数の賞を受賞。続く『トーク・トゥ・ハー』(2002年)では非英語映画として『男と女』(1966年)以来となるアカデミー脚本賞を受賞する。さらに『ボルベール〈帰郷〉』(2006年)は、第59回カンヌ国際映画祭で脚本賞と女優賞(ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ロラ・ドゥエニャス、ブランカ・ポルティージョ、ヨハナ・コボ、チュス・ランプレヴら6名全員に対して)を受賞し、ペネロペ・クルスはアカデミー主演女優賞にもノミネートされた。

2019年の半自伝的映画『ペイン・アンド・グローリー』ではアントニオ・バンデラスが第72回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、第92回アカデミー賞でも主演男優賞と国際長編映画賞の2部門にノミネートされた。また、同年の第76回ヴェネツィア国際映画祭では長年に渡る功績を称えられて栄誉金獅子賞を受賞した。

2024年には、自身初の全編英語による長編映画である『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』を発表する。本作は第81回ヴェネツィア国際映画祭で約18分ものスタンディングオベーションを受け、最高賞である金獅子賞を受賞した。


今でこそ女性、特に母親を描くことが多いアルモドバル監督ですが、初期3作は破天荒で支離滅裂で過激な作風でした。4作目にしてようやく過激でパンクなスクリューボール・コメディを卒業し、ユーモアをふんだんに交えた社会性のある写実的な作品を作り上げます。そして5作目でアルモドバル監督作品の特徴であるサスペンスがようやく登場。以降の作品の多くはサスペンス要素が含まれています。それ以外にも多くの共通した要素や描き方があるので、簡単に表にまとめています。

他の特徴としては以下が挙げられますが、スタイルが似ている他の映画監督は皆無なので、とにかくオリジナリティの塊と言えるでしょう。

・コントラストの強い鮮やかな色彩
・カッチリ決まった構図
・人工的な演出(劇中劇やセットごと見せるなど)
・サスペンスの中のメロドラマ
・下品ともとれる題材を高度な様式と人物描写で芸術にしてしまう


なぜそこまで独自性が強いかというと、普通は相容れない様々な要素が彼の映画では両立できてしまう恐るべきスタイルを持っているからだと思います。常にそんなことが出来る監督は、アルモドバルを除いて他にはいないと断言できます。

・悪趣味と芸術性
・過剰さと繊細さ
・クィアと母性
・笑いと死
・人工性と感情
・派手さと古典

 

喜劇 サス
ペンス
母と子 自伝 病気
/死
同性愛 性的
暴行
劇中劇 薬局 ドラッグ ガス
パチョ
スペイン
史の暗示
歌や
演奏
ペピ、ルシ、ボンと
その他大勢の娘たち
セクシリア
バチ当たり修道院の最期
グロリアの憂鬱
マタドール
欲望の法則
神経衰弱ぎりぎりの女たち
アタメ
ハイヒール
キカ
私の秘密の花
ライブ・フレッシュ
オール・アバウト・
マイ・マザー
トーク・トゥ・ハー
バッド・エデュケーション
ボルベール〈帰郷〉
抱擁のかけら
私が、生きる肌
アイム・ソー・
エキサイテッド!
ジュリエッタ
ペイン・アンド・グローリー
ヒューマン・ボイス
パラレル・マザーズ
ストレンジ・ウェイ・
オブ・ライフ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア

【監督作品】
 ・ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち(1980)
 ・セクシリア(1982)
 ・バチ当たり修道院の最期(1983)
 ・グロリアの憂鬱(1984)
 ・マタドール(1986)
 ・欲望の法則(1987)
 ・神経衰弱ぎりぎりの女たち(1988)
 ・アタメ(1990)
 ・ハイヒール(1991)
 ・キカ(1993)
 ・私の秘密の花(1995)
 ・ライブ・フレッシュ(1997)
 ・オール・アバウト・マイ・マザー(1999)
 ・トーク・トゥ・ハー(2002)
 ・バッド・エデュケーション(2004)
 ・ボルベール 帰郷(2006)
 ・抱擁のかけら(2009)
 ・私が、生きる肌(2011)
 ・アイム・ソー・エキサイテッド!(2013)
 ・ジュリエッタ(2016)
 ・ペイン・アンド・グローリー(2019)
 ・ヒューマン・ボイス(2020) ※短編
 ・パラレル・マザーズ(2021)
 ・ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023) ※短編
 ・ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024)