マイケル・ジャクソン THIS IS IT

原題 Michael Jackson’s This Is It
製作年 2009
製作国 アメリカ
監督 ケニー・オルテガ
音楽 マイケル・ジャクソン、 マイケル・ベルデン
出演 マイケル・ジャクソン、 ケニー・オルテガ、 トラヴィス・ペイン、 オリアンティ・パナガリス、 ザルディ、 デニス・トンプキンス、 マイケル・ブッシュ

マイケルは現代最高のエンターテイナーだ

Michael マイケル』鑑賞を機に、自宅のBlu-rayを引っ張り出してくる。2009年、恐らく最後になるであろうワールドツアー「THIS IS IT」の準備期間中にマイケル・ジャクソンが急死し、喪失を埋めるために映画館に観に行きましたが、恐らく多くの観客がマイケル・ジャクソンに対する印象を180°変えたのではないでしょうか。そこに映るのは、本来の半分以下の力しか出していないのに華麗に動き、同じダンスをしているのに肩で息をする若手ダンサーの中央で涼しい顔をし、圧倒的な歌唱力を見せる “人間マイケル” でした。才能は超人的なのに、素はとても謙虚で人間的なのです。すべての曲を熟知し、ライブでどう聴かせればより引き立つか瞬時に閃き、ギターやダンスやコーラスのソロパートで演者が輝くよう力を引き出し、細かい部分に気を配りチーム全体の能力を引き上げていく。その圧倒的な存在感以上に、アーティストでありエンターテイナーとしての才覚が凄まじく、それなのに物静かなコミュニケーションでとてもフレンドリー。「これが素のマイケルなんだ」と驚愕しました。

 

彼が8歳の時からファンなんだ
マイケルとの仕事は一生の夢だった
一流の人たちと仕事をしてきたが
これが頂点だ

一体、批評家やメディアはなぜマイケルをあれほど嫌うのでしょうか? 彼らは “成功し過ぎたスター” が大嫌いなのです。なぜなら成功した理由が彼らにとって “説明不可能” だから。熱狂的に受け入れられるものはどれも人間の感情に直接的に訴えかけるものなので、批評家もメディアも理屈は説明できないのです。もし分かり切っていることを “したり顔” で説明したら大衆から鼻で笑われるのです。とはいえ、国籍も文化も価値観も異なる世界中の人々が無条件に熱狂する存在を素直に称賛していたら批評にならない。だから彼らはそういう存在が大嫌いで、大衆が知らない欠点をあら捜しするのが大好きです。もし欠点が見つからなければ適当にデッチあげるか、憶測で断定しようとします。常に。しかもマイケルは男性/女性、黒人/白人という枠にとらわれず、(誤解だが)奇行が取りざたされたこともあり、メディアや批評家にとって枠に収まらず理解不能な存在でした。無知が原因で、理解できない存在は世の中でも迫害を受けやすい。だからマイケルは大衆に愛されながら、彼らから迫害を受けたのです。

彼は完全主義者だ
パフォーマーの象徴だ
深く創造性に富む
あれほど深く内面から引き出す人はいない

たまに勘違いする人がいるようですが、これはライブ映画でもなければ、ライブに向けたドキュメンタリーでもありません。マイケルの急死を受けて、個人的なアーカイブ映像として撮りためていた映像を急いで編集して映画のようにしただけで、目的は『THIS IS IT』のライブを目にすることができなかったファンに、「どういうライブになるはずだったか」という一面と制作過程を少しでも見せようとしたものです。(もちろん少しでも費用を回収しようと収益の足しにしたかった理由もあるでしょう) マイケルが亡くなり、結果的に『THIS IS IT』が公開されたことで、我々は人間マイケルを知ることができました。もしマイケルが亡くならず普通にライブが行われていたら、逆に我々はメディアが書き立てるマイケルに気を取られ、人間マイケルを知らずに過ごしていたかもしれません。

 

すごいアイデアだらけだよ
まさにキングだ
フレンドリーだし謙虚だ
音楽を熟知してる

人類は偉大な稀代の才能を失いました。それは2009年よりもっと早くに潰されていたかもしれませんが、マイケルは我々に最高傑作を見せるために復活してくれたのです。それだけに起きてしまった事故が残念でなりません。

I love you.
We love Mchael.

 

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